外国からの輸入貨物のダンボールは、なぜあんなに臭いのか?
輸入貨物の開梱作業をしている方なら知っていること、それは海外のダンボールは臭く、ひどいものになると臭いが梱包されている品物にも伝わっている場合があります。
その中でもインドのダンボールはとくに臭いとされ、次いでドイツのダンボールなども臭いとされています。
海外のダンボールが臭う理由はダンボールの湿気と紙を接着させる材料のデンプンの質や腐敗が原因とされています。
外国のダンボールは臭い?
外国のダンボールが全て臭いわけではなく、輸入貨物として船で到着したダンボールが臭い場合があるということです。
船便のコンテナに積むために品物を梱包するダンボールは、普通のダンボールよりも厚く耐久性が高いものを使うのが一般的です。
これは出航から到着まで長い期間を耐えられるようにするためで、当然ながら除湿剤や乾燥剤などをダンボールに入れて湿気対策を行うのですが、それでも臭ってしまうのが輸入貨物のダンボールです。
輸入貨物のダンボールが臭ってしまう原因
輸入貨物のダンボールが臭ってしまう原因として挙げられるのが湿気とデンプンとされています。
ダンボールの主原料は原紙と糊、原紙の原料は古紙とパルプで、糊の原料はコーンスターチ(とうもろこし)になり、その中に含まれるデンプンは水に濡れると強い臭いがでる場合があります。
ダンボールなどの接着剤で使われるデンプンは防腐剤が使われているのですが、品質が悪いものを古紙に練ってしまったりダンボールの表面強度UPなどに塗られているような場合に湿気との関係で臭いを放つ、結果的にダンボールが臭くなってしまう可能性が高いとされています。
ダンボールの製造工程は、接着剤や材料の種類、生産方法などの内的要素がダンボールの臭いに影響を与えることがあります。
インドのダンボールがとくに臭い
海外の輸入貨物ダンボールの中でもインドのダンボールがとくに臭いとされており、これはアパレル製品や雑貨などをインドから輸入する業者にはけっこう知っている人も多いでしょう。
次いでドイツからのダンボールも臭いとされており、海外からの輸入品を扱う業者はダンボールが臭う・臭っている可能性を考えてダンボールから品物を出して別のダンボールや在庫棚に移動させます。
そこから品物を国内の業者や小売店へ納品する時は新品のダンボールで発送するのが本来の基本です。
納品は新品のダンボールで
しかし中には海外の輸入貨物ダンボールを開梱して中をチェック、納品書を入れてそのまま梱包して発送してしまう業者もあります。
そのような海外の輸入貨物ダンボールは、ダンボール自体が重かったり場合によっては臭うことも。
これは海外ダンボールあるある話の一つで、海外ダンボールは日本と規格が違う場合が多く重い。サイズも大きいものが多いので片付けるのが面倒!
品物の送り先は業者や小売店だから海外の輸入貨物ダンボールをそのまま使って発送…これはできることならやめて欲しい、ボロいダンボールでいいから入れ替えて発送してほしいのが本音です。
もし品物の発送先が個人宅のエンドユーザーの場合、臭い海外の輸入貨物ダンボールでそのまま送ってしまったらクレームになること間違いなしです。
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